126話 下町ロケット

 実家に帰っている間に下町ロケットの初代版ドラマ(2015年版)を一気見した。数年ぶりに。やっぱ面白い。池井戸節のリフレインではあるのでぶっ続けで観てるとさすがにちょっと食傷気味にならなくもないけど、まあ普段観ないので楽しめる範囲。この苦しみを耐え抜いた先に確実に痛快挽回ポイントを用意してくれているという信頼があるおかげで観られる。随分前からだがよく見る漫画のテンプレだなとも思う。ここからきてる作品もあったりするのだろうか。それを言うなら半沢直樹が先か。つっこみどころは多々あれど、とてもよいエンタメ。

出ている俳優さん達も実力がありストレスなく話にのめり込める演技でありがたい。自分は安田顕さんが俳優の中で最も好きだが、下町ロケットの山崎役は特に好きだ。デザインよし(如くのナンバにも似ているがくしゃくしゃ頭でメガネな髭面に弱い)・キャラよし・演技よし。技術の人間で頑固なこだわりも滲ませつつ、部長という立場から開発部の若手や社長を微笑んで見守る様が突き刺さった。早口で言葉の一文字一文字を立てて発音できる安田さんの台詞回し(死の笛は圧巻だった)が、技術的な解説によく映える。佃製作所の面々がやたら背の高い人が揃っている中で頭ひとつ下に抜けているところもまた、さらなり。社長の後輩であだ名呼び捨てされてるのに社長、で返すのも…いいですね…本当に…。基本開発部の人はツナギ着ていてそれもいい。

撮影のオフショットもいいものが多かったと思う。ヤタガラス編で森崎さんと共演していたおかげで一緒におさまっているものがあったりした記憶。ロケット編で戸次さんとも共演しているはずだけどそっちはどうだったっけ…。直接対決する役回りじゃないし最初のシーンだけだったような…。

…いつの話をしているのだ。我ながら呆れた。次はゴースト編、楽しみだなあ。

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