96日目 九龍城大乱闘
トワイライトウォリアーズを観た。原宿さんの呟きでしばらく気になっていたがやっと。自分は映画館に行くハードルが高い。トイレが気になってしまうので…。好きだと思うよとおすすめされたのでほな…と重い腰をあげた。モンハンばっかでロクに動いてなかったし。映画に行く日は朝から一滴も水分をとらないので、夏場じゃなくてよかったと思う。
ーー以下、映画のネタバレ含むーー
おもしろかった!これ映画館で観たいやつだ。アクションを炭酸飲料の如く一気飲みしてプハー!と爽快になるやつ。
とにかく色々とわかりやすい。ストーリーもキャラも。名前は馴染みがないのでともかく、あれなんだったっけ、覚えてないとよくわからん…ということがまずない。キャラはアイコニックで助かるし、現実的に違和感のある強調が基本なくて気持ちがいい。覚えときたいキャラに被りがない。毬栗坊主も目元涼やかな色男も愛すべき馬鹿も優しい巨男も綺麗なスキンヘッドも全体通して1人だけだ。逆にモブはよく被る(ヒゲ長髪の多いこと)のもメインキャラを際立たせている気がする。混沌に見えてその実よく整理されているのだなあと思う。
九龍城砦の絵にも同じ。違和感なく、わかりやすく、爽快。バトルシーンの攻撃の流れが追えなくなることがなかった。殺陣が洗練されていることや、カメラワークや、混沌とした背景のなかでのライティングなど色々な技術のおかげなのだと思う。こっちはかっけ〜〜〜と口開けてぽかんとしているのだ。一回では見足りない。どこかの戦闘で真上への蹴り上げをカメラで追ったカットの、上部への抜けがやたらと気持ち良くて印象に残っている。一方で背景の要素は本当に多くて、これもまた一回ではとてもじゃないけど味わい尽くせない。料理作ったり内職したり生活してる景色が好きだったので、エンドロールでゆっくり観させてくれて嬉しかった。
ストーリーもシンプルながら、何も持っていない者を受け入れる場所、正義を同じくできる仲間との出会い、髭剃りを受ける姿に父親を重ねてハッと気づく描写(泡で口元隠れて分かりやすくなってたのかな)、欲しかったはずのものを手に入れたときには本当に必要だったものを失っていたこと、などなど、おさえるところをしっかり際立たせていていいなあと思った。簡潔に、けれどわかりやすく、緩急つけて、力強く。主人公が部屋をもらえて食堂で夜皆でテレビを観ながら初めてくつろいでいる描写が好き。これもエンドロールで振り返ってくれてじんわりきた。
本当にちょっとだけ気になったとこを言うなら、主人公以外の九龍城砦の主要メンバーの顔が綺麗すぎるなあ…とは思った。メイク感が…。セイジャイもマスクとったときいや綺麗じゃん、と思ってしまった。けどあれは元々美丈夫だったところからの傷なので喪失感が大きいのかもな。だからこそラストでマスク外して駆けつけてくれるのが沁みるんだよな…(早口)
簡潔に、わかりやすく、緩急つけて、力強く。
結論これが気に入った理由だと思う。
あとだらだら書いたけどやっぱ龍兄貴なんですわ…。
追記:王九の内部から破壊するんだ!もちょっと笑った。特殊ボスバトル。
追記2:九龍城に落ち着いたあたりでそろそろロマンス要素くるかな…と思ったら一切なくて驚いた。別に普段はあってもいいけど、今回についてはなくても成立する、むしろないほうがすっきりする、と判断されて入っていないなら英断だと思った。とことん洗練されていてよい(単に原作にないのかもしれないが、映画化で追加されるというのはあるあるだと思っている。そしてそういう追加は大体ろくなことにならながち)
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