72日目 マニーズ

 mouthwashingがよかった、という話を会社でしていたところ、会社のひとにマニーズというゲームもいいよと教えてもらった。ちょうどウィンターセールで安くなっていたので購入した。

マニーズ steamページ

正直ストアの画像で購入に踏み切るのは難しかったと思う。見てもらえればわかるがあまりにもポリポリしている。さすがに意図的だとわかるものではあるけど。でもあのひとが薦めるものなら…とプレイ。

面白かった!手放しで100%満面の笑み、というわけではないにしろ。開発者のやりたいことを詰めたんだなあ、と嬉しうらやましい3時間弱だった。


ーーー以下数々のネタバレを含むーーー


少ないので先に辛かったとこを書いておくと、3D酔いした。正直これはいつものことだ。店の中で絵を探すところと暗闇歩き回るところ。特に店の中の扉の開き方が最後までよくわかってなくてひたすら体当たりしていた。画面中央にポインタがあるだけマシだが。攻略見ないでプレイしたら多分最後までプレイできないな、と思い、珍しくかなり序盤から見た。

あとラストのシューティングが自分にとっては激ムズだった。7~8回は死んだと思う。他のプレイヤーで万が一攻略目当てにここに辿りついたひとがいるならひとつ言っておきたいことがある。頭のアレは赤く光ってないときでも攻撃が通る。あと狙いをすます必要はない。むしろ視界が狭くなる。どうしてもクリアできなかったら画面のフルスクリーンをやめ、画面を狭い解像度にしてマウスの動きが小さくなるようにすると、縦の動きにもついていきやすくなる。ひとつどころじゃなかった。

辛かったところは以上。以下は好きなところ。

とにかく演出。特にセリフ回し・シーン構成・カメラワーク。えらいポリポリしているのに映画になっていた。脳内で勝手に間のフレームやmipmapが補完されていたように思う。mafiaとか思い出した。表情だけやたら細かい。そこが気になっていたのでエンド時の突然解像度が爆上がりする顔写真にぞくっときた。ローポリだからこそなんとなくやり過ごせていた今までの惨劇が突然頭の中で鮮明によみがえってくるあの感じを、意図して作っていたのだとしたらすごい。

店内での追いかけられが妙にどきどきした。明るい公共施設で命狙われるのは異様な凄みがある。日常に近いからかもしれない。なんかすぐそば通ってるわりに最初は全然追いかけられないから油断していたら、視線が真っすぐすぎて目に入っていなかっただけらしく見つかったらしっかり追いかけられてしっかり刺された。しっかりびっくりした。

暗い中で人々が黙ったまま何かを待っている。ぼんやりなにかが見えたり見えなかったり。なんだろうと目を凝らしていたら、ぬっ…と静かに巨大な影が見えてくる。それは手の先に過ぎず、すぐ後ろから頭が追ってくる。あるあるとも思うし、様式美が美しいとも思う。こういうのよくあるよなあ、で冷めなかったのは何故だろうと考えていたが、結局はシンプルに「そこに至るまでの道のりを丁寧に敷いてきたうえでの発生だから」なのかもしれない。

2~3時間だったことを思うと非常に高い満足感が得られた。教えてもらってよかった。好きなものの話はするに限る。

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