45日目 どこからどこまで
違う世界の話を書くとき、どこからどこまでをその世界の言葉として作るか迷いがちだ。
キャラ名・土地名はわかりやすくオリジナルとして、そのオリジナルの名前が偶然この世界の言葉になることは、まああるだろう。ノイズにならない程度に、織り交ぜるのはよくある。
料理名は?難しい。毎回「魚を生のまま一口大の切り身にし、それにレモンの果汁や塩などをかけてマリネし、時間が経ったのち生野菜ー主に緑黄色の葉野菜ーを添えて食べる」などとは言えないし、日常にそんなことはない。カルパッチョという名前を使うか?全体でトンマナ統一できるなら使ってもよいと思う。使うなら全編それでいくし、使わないなら頑張って全部新しい言葉をひねり出す。ただし視覚的もしくはTips的な文章でさりげなく伝えられるとよい。
じゃあ、「レモン」「マリネ」は?なんなら生野菜のところだって「バジル」だの「ルッコラ」だの言いたいよこちとら(?)。メタとまでは言わないにしろ、どれだけ現世の臭いを漂わせてもいいのか、のトンマナはずっと迷っている。結局全編通しでブレないならどちらでもよいと思うのだけれど。なにそれ?のノイズにならず、過度な説明をはさまずにすむなら、それで。でもなぜか寿司と呼ばせることはないんだろうなと思う。その言葉への慣れ親しみ度合いの違いでしかない。より日常くさいか、耳なじみのない言葉なのかどうか。
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